農作業受託
高齢化の進む地方社会において農作業の受託を行うことは
地域農業を支える重要な役割を担っています。
稲作作業について
鬼北町では、三間川、広見川、奈良川といった豊かに流れる川を中心に田園が広がる地域であります。先代から、守り受け継いできた農地を荒廃させたくない想いで、稲作作業のお手伝いをさせていただいています。公社が設立当初から、主たる事業として取組んできたのが、農地の保全であります。その中でも圃場整備をされ、ある一定以上面積のある農地に重きを置きました。なぜ圃場整備されたところかと申しますと、設立時(平成9年)に農地の基盤整備(旧広見町)が進んでいたこともあり、そういった優良農地が農村社会の様々な要因により、将来的に荒廃の危機にあること、また大型機械による効率的な作業に取組むことで、農業経営の健全化を図ることが目的でありました。
余談ですが、現在では当たり前になっている運転席がガラス張りで、しかもエアコン・AM/FM/CD付装備の機械は、設立当時町内はもとより、県内でも珍しく超高級車を運転している気分でした。当然高価な機械ですから、悪条件下では作業はしたくない反面、大型機特有の狭い農地では作業できないこともあり、複雑な気持ちと悔しさを感じながら今にいたっています。
これからも、設立から今日まで作業委託された地域の皆様の思いを真摯に受けとめ、いつまでも自然豊かな「故郷きほく」であるように、「勇往邁進」してまいります。
鬼北で栽培されるお米の品種
代表作 コシヒカリ・あきたこまち・ヒノヒカリ・にこまるなど&もち米
以前は 日本晴・コガネマサリなど
栽培品目
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菌床シイタケ栽培
鬼北町大字小松において、菌床ブロックによる施設栽培
建物内をシイタケが発生しやすい温度・湿度にコントロールすることで期間内を通じて収穫・出荷することができます。原木椎茸と違い常に野外に設置されることがないため害虫被害や飛散農薬等の問題もありません。完全無農薬栽培、かつ施設内の衛生管理によって高い安全性が得られます。
栽培期間:8月中旬ごろから6月下旬まで
年間収量:約10トン
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いちご栽培(水耕・高設施設)
約2,000㎡のガラス温室において、主品種(あまおとめ、紅い雫他)の試験栽培。
高設施設を活用しいちご狩り等来客できる栽培を目指しています。ハウス内は車いすやベビーカーの方にも安心でゆとりある通路を設けており移動がスムーズにできます。雨の日でも足元が汚れる心配もありません。いちごが空中に浮いているため土壌などが付着せずそのまま食べることができます。早朝収穫した新鮮いちごの直売もございます。徹底した品質管理のもと安全で安心ないちご狩りを楽しむことができます。
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鬼灯栽培(土耕栽培)
約2,000㎡のガラス温室で試験栽培。
主に土地利用型の作物を選定し鬼灯・葉菜類等の栽培に取組んでいます。ハウスの温度・湿度等、作物に適した栽培環境を整えることができます。悪天候の影響を受けにくく、病害虫被害のリスクを下げることができ、露地栽培で栽培困難な作物を試験栽培することが可能です。自動防除システムにより薬液が作物を包み込むよう付着し高度な防除作業を行うことができます。
過去栽培品目:ミニトマト メロン インゲン 鬼灯 キャベツ ほうれん草 ロメインレタスなど